岩手医科大学 眼科学講座

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先輩からのメッセージ

私は福島県立医科大学を卒業後に同大学眼科に入局しました。福島医大時代は網膜硝子体疾患を中心とした診療・手術を学ばせて頂きました。地方の一人科長を経験し専門医を取得、白内障手術・硝子体手術を完投できるよう育てていただき、地元である岩手県に戻ることとしました。

医局が変わることにはやはり不安がありましたが、岩手医科大学眼科の先生方やスタッフに温かく迎えていただきました。特に黒坂教授には、やってきたことをどんどんやってくれ、変化をもたらしてくれと背中を押していただきました。私としては学会や教科書でよく拝見する黒坂教授の手術を実際に見られるだけでもありがたかったですが。

実際に入局してみて一番驚いたのは、毎日2列で手術をしていることです。網膜剥離などが来れば、当日または翌日にはすぐ手術ができる体制が整っています。手術自体も一人の術者が連続してかなりの数をこなします。それができるように若手の先生方やスタッフのサポート体制もしっかりしています。手術が好きな私としては本当にありがたい環境です。

また、女医さんの多さや子沢山の家庭が多いことも医局の特徴のひとつでしょうか。毎年恒例の眼科医会レクリエーションでは、わんこそば大会や小岩井農場でのバーベキューなど、普段とは違った雰囲気や楽しい時間を過ごすこともできます。

最後になりますが、岩手医科大学は2019年9月に新病院に移転したばかりで、広い医局やきれいな手術室をまだまだ持て余しています。興味がある方はぜひ一度見学にいらしてください。

私は岩手医科大学を卒業後、県立病院で初期研修を行いそのまま後期研修医として泌尿器科で2年程働いた後、眼科へ転科を決め岩手医科大学附属病院眼科学講座へ入局させていただきました。岩手医科大学を選択した理由は、在学中の臨床実習で眼科を回った際に先生方がとても優しく熱心に教えていただけたこと、医局の雰囲気が良かったこと、また手術含め多くの症例が集まり充実した臨床経験が積めると思ったからです。初めは専門用語の多いカルテと診察、顕微鏡を覗いての手術に慣れるのは少し時間がかかりましたが、先輩方にとても丁寧に指導していただけました。また外来等で困ったことがあればどの先生にも相談しやすい雰囲気の良い職場です。

父が眼科開業医であることが転科の大きな理由でしたが、もともと眼科には興味がありましたし、働き始めて専門的であるからこそのやりがいを感じ今は転科して良かったなと思っています。どの科にするか、どの病院で働くか悩んでいる方は多いと思います。また私のように転科を考えている方もいると思います。快く受け入れてくれる医局ですので、安心してまずは見学に是非いらしてください!

入局3年目の女性医師です。現在3歳になる子供を育てながら大学での業務をしています。産後3ヶ月で研修医の仕事に復帰し、子供も保育園デビューを果たしました。入局した春には勤務先近くの保育園に入園手続きもなんとか終わっていたため、6ヶ月の0歳児クラスに入ることが出来ました。

大学での勤務は平日の外来や手術のほか、関連病院への出張と休日の日直業務(8:30〜17:00)を担当しています。保育園は平日と土曜日は開園しており預けていますが日曜日は夫が保育をしています。また、業務の都合で夕方の迎えに行けない際などは近くに住む私の家族に手伝ってもらうことがあるほか子供の体調不良の時は隣県の義母を頼む際もありますが、医局内でのサポートも万全です。

医局には育児に理解のある男性医師や子持ちの先輩女性医師が多くおり、業務の都合を相談に乗ってもらい色々なアドバイスを受けることができるほか、同期や後輩医師にも業務のサポートをしてもらい周囲に助けていただいています。また、現在は専門医取得に向けて手術の研修も始まったほか、大学院での研究にも参加し、博士号の取得も目指しています。

日々の生活は忙しい時もありますが、大学病院ならでは、の充実した業務と今後のキャリアアップのために、まだまだ未熟な私ですが一生懸命ついて行く毎日です。興味のある方は是非、岩手でお待ちしております!

私は岩手医科大学を卒業し、地元で初期研修を終え、馴染みの深かった母校へ戻る形で入局しました。研修では科を決めずに、内科、外科、産婦や小児、精神科など様々な科を転々としてきました。多種多様な患者さんや医師の生き方に触れていくなか、眼科は治療の効果がすぐに見えること、 原因と結果がわかりやすいことが魅力の一つだと感じました。 自分の選択が正しかったのか、良くなったのか悪くなったのか、もやもやした気持ちで朝を迎えるのも一興ではありますが、「白内障です」「手術します」「良くなりましたね」「じゃあまた何かあったら」の流れや距離感が自分の性に合うとわかったのです。

当医局では、若手は外来で紹介患者の初診、病棟で入院患者の管理、手術室で専門分野を問わずに助手を担当します。県に一つの大学病院のため、難症例や稀な疾患、網膜剥離や眼球破裂などの緊急症例が一挙に集まってきます。そのおかげで、日々仕事をこなしていくだけで、様々な症例を経験できますし、一歩踏み出してみれば教科書でも学べない症例と出会えます。各専門で分かれていますが、それぞれの距離感はとても近く、少しでも疑問に思ったことがあれば気軽に相談できる環境が魅力の一つです。若手、中堅、ベテランと揃っており空白の世代がなく、出身地や出身大学もまばらなため、日進月歩な医療の歴史話から育児の相談、おすすめのグルメや旅行先まで公私を阻まず幅広く雑談も交わすことができて、人生の勉強になります。

この地域で過ごしていると、ぜんぜん眼科医は足りていないなと感じます。80を越える高齢の方でも生活のために運転免許を更新したいという切実な希望がある一方で、白内障手術に半年待ちが当たり前な地域も多く、手術を勧めるべきかどうか考えさせられる場面があります。社会的背景を考慮し、車を持たせるか、あるいは取り上げるかの判断を担っていくのが今後の眼科医の役割なのかもしれません。ですが、明るくなったと喜ぶ表情と声を間近で浴びると、なるべく多くの人に光を届けてあげたいなと思ってしまいます。

わずかでも、眼科を志す気持ちを心待ちにしております。進路に悩んでいる皆さま、眼科に興味のある方々、ぜひ一度見学に来てくださいね。